新型コロナが国内が再流行しています。ここ1年で色々なことが起こりましたが、それについて思うところ、仕事に活かせる教訓が色々あったため、過去2回の投稿を書きました。↓

今回でこのシリーズの投稿は最後となりますが、今回は以下について書こうと思います。

  • 楽観的な見通し
  • メッセージの重要さ

楽観的な見通し

コロナ関連での事例

この1年、コロナ関連で楽観的な見通しを持っていたためと思われる失敗が多く見られました。思いつくままに挙げても

  • 昨年夏の第二波が収まった後、そのまま状況が収束/安定すると思い医療体制の拡充などを怠ったため、それが第三波で医療が逼迫することの一因となった
  • 緊急事態宣言が解除された後、再度状況が悪化することは考えずリモートワーク(テレワーク)への取り組みをしなかった企業は、再度緊急事態宣言が出た現在、リモートワークが出来ずに社員・世間からの反感を買っている
  • 同じように、状況が再度悪化することを想定せず、「ここさえ凌げれば」と思って事業を継続したため、傷が浅いうちに撤退出来ずに大きな損失を出した

などがあります。

実際の仕事でもよく起きる

ソフトウェア開発の現場や経営でも、楽観的な見通しによる失敗事例は多くありますし、私自身も過去に何度も経験があります。

  • クリティカルパスにあるタスクの担当者が「○月○日には終わる」と言っていたが、それが何度も延びたにも関わらず対策を講じずにいたため、全体のスケジュールが遅延した
  • 長い間継続しているシステム運用・保守案件がそのまま続く前提で計画を立てていたが、そのシステムのリタイアに伴い契約が終了し、余剰人員が多く発生した

などがそうです。

どうすれば良いか

マネジメントの教科書的な話で言えば、事前に

  • リスク事象を洗い出す
  • 発生率、影響の大きさで分類し、優先順位を付ける
  • それぞれに対策を講じる

みたいな事をしておきます。

ただ、前回書いた通り、状況というのは常に変化するので、上に書いたような事は計画段階だけで無く随時考えていく必要があります。

「仮に○○(良くないこと)が起きたら、どうしよう」

ということを随時考えて、対策を講じることが必要と考えます。

メッセージの重要さ

うまく伝わっていなかった

今回の緊急事態宣言前から、夜8時以降の飲食店の閉店を依頼したり、「夜8時」というのを強調していたためか、夜8時以降の外出のみを止めれば良いと勘違いしている人が多く、その後に
「ランチでもリスクがある」
「夜8時以降に限らず不要不急の外出は自粛をお願いする」
とわざわざ説明せざるを得なくなりました。

また、菅首相の記者会見が棒読みであるとも批判されています。個人的には、リーダーは必ずしも演説の達人である必要は無いと思いますが、もう少し心を込めて国民に対して自粛をお願いしたり、切迫感を出して説明する事は出来たのでは無いかと感じています。

いずれのケースも、首相や大臣が言っていること自体は間違いでは無かったにも関わらず、対象とする人に発信の意図が正しく理解・納得はされてはいませんでした。

どうすれば良いか

コミュニケーションや広報などに関しては全くの専門外ですが、

  • わかりやすい言葉・表現を使う
  • 重要な部分を明確にする、繰り返す
  • 自分の言葉で、心を込めて話す

といったことは当然だと思います。その上で、

  • 客観的事実、推測、意見は区別する
  • 背景・論理を丁寧に説明する
  • 間違いは訂正する、謝罪する

なども必要だと感じました。

また、結局のところ、何を発信しても信用がなくなると聞いてもらえなくなるので、納得感のある内容を定期的に発信して、話を聞いてもらえるような素地を作っておくのも重要かなと思いました。

行動もメッセージになり得る

実際に発言しなかったものの行動がメッセージとなってしまった例もいくつか見られました。

典型的なものだと、会話を伴う会食のリスクが高いと言っていたにも関わらず、新年会や会食を行っていた政治家が多くいたことが、「そこまで重要なことでもない」というメッセージになってしまい、以前に比べて外出を自粛する人が少なくなった事例が挙げられます。

リーダーは、発言だけ出なくて行動にも気をつけなければいけないなと思いました。

まとめ

今回も含めて3回にわたって書いてきましたが、今回のコロナ危機において、適切にリスクが管理されてない事例が多く見られました。今回書いていて気づいたこととして、基本的な危機管理をしておくだけで結果はかなり変わってきたのでは無いか、という事です。

当社は規模の小さいソフトウェア開発会社です。今回のコロナ危機では直接的な影響はあまり受けませんでしたが、今後、ソフトウェア業界や当社を直撃するような大きな事件などが発生する可能性もあります。常にある程度の緊張感を持って、危機管理を行っていかなければいけないと感じました。