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色々なプロジェクトをやってきた
以下のような記事を書いたのが1年近く前。時が経つのは早いですね。
この記事の後も、色々なプロジェクトに携わってきました。
弊社には優秀なメンバーが多く、割とどんなプロジェクトでもお客様にはご満足頂いていると思うのですが、とは言え
何でも出来る=どれも中途半端
と思われてしまうことも事実。今後は自分たちの強みをもっとアピールしていく必要があると考え、自分たちの強みとは何か、を改めて考えてみました。その結果・・・
他社様の開発プロジェクトを引き継ぐ事に強み
弊社は、他社様の開発プロジェクトを引き継ぐ事に強みがある、と気づきました。では、そもそも他社様の開発プロジェクトを引き継ぐというのはどういう状況でしょうか。
なぜ引き継ぎが発生するのか
主に以下のような状況で発生します。
- 発注元が開発会社に満足しておらず、開発会社を変更する
- 成果物の質が低い、等
- 開発会社のリソース不足により、発注元が開発の一部を別の開発会社に依頼する
- 開発会社の廃業等により、新たな開発会社を選ぶ
- 自社開発のプロジェクトの一部または全部を開発会社に外注する
- 社内リソース不足
引き継ぎを嫌がる開発会社が結構多い理由
他の開発会社様から、あるいは自社開発をしているお客様から開発案件を引き継ぐというのは、あまりやりたがらない会社が結構多いと思います。理由としては
- システムの中身が事前には分からないため、どのような問題点が潜んでいるかが分からない
- 引き継いだ後で問題が顕在化する可能性もある
- 仕様書などがあっても、重要な部分が書かれていなかったり更新されていなかったりするプロジェクトが結構多い
- そもそも、そういうのをきっちりやっていない開発会社に対して、発注元が不満に思う事が多い
というのが主なところです。
どのように引き継ぐのか
では、弊社ではどのように開発案件を引き継いでいるのでしょうか。文章にしてみると大したことはないのですが、
- システムの調査
- ドキュメントを読む
- ソースコードを読む
- (可能であれば)直接システムにログインして内部を直接調査する
- プロジェクト引き継ぎの可否の判断
- やるべき事をお客様と協議しつつ優先順位づけ
- 既存の積み残しのタスク
- 新たに洗い出したタスク(調査で判明した問題点への対応等)
- 開発・運用作業開始
といった流れが多いです。
なぜ引き継ぎ案件に強いのか
なぜ弊社では引き継ぎ案件に強いのか理由を考えてみましたが、以下にまとめられると思います。
- 優秀なエンジニアが多い
- 技術力が高い
- 経験値が高い
- 会社としてリスクを取っている
「優秀なエンジニア」の「技術力が高い」というのは、ここでは主に知識を指しています。ソフトウェア開発やプログラミング全般、あるいはプログラミング言語・フレームワーク・ミドルウェア等などの個別技術に関する知識です。
それに対して「経験値が高い」というのは、実践で様々な経験を積んでいるという事を指しています。同じようなプロジェクトを淡々とこなしているのでは無く、お客様からの高い要求、あるいは発生することが避けられないトラブルなどにチームとして一丸となって取り組むことにより、各メンバーの経験値は高まっていきます。
「会社としてリスクを取っている」件ですが、引き継ぎ案件は失敗する確率が通常のプロジェクトよりも高いかもしれませんし、自分たちのコントロールできない部分が多いため、漠然とした不安を持つのは自然だと思います。ただ、プロジェクトが失敗した時の損害を冷静に判断して、事前にそれを軽減する策を講じることなどにより、大抵のプロジェクトは対応可能だと考えています。
具体的な事例
詳細は以下の実績紹介ページを見て頂きたいと思いますが(まだ載せていない案件も多く、現在最優先で取り組んでます)、いくつか簡単に紹介します。
ディスクユニオン様
実績紹介ページは以下の通りです。
株式会社もばらぶ・実績紹介 | ECサイト上Amazon Payのバージョンアップ
本件は、「自社開発のプロジェクトの一部または全部を開発会社に外注する」というパターンです。最近ではあまり使われていない Perl という言語のプロジェクトでしたが、弊社内で対応可能と判断し、無事運用開始となりました。
AccounTech 様
こちらもまだ実績紹介ページが出来ていないのですが、「開発会社の廃業等により、新たな開発会社を選ぶ」というパターンです。
以前の開発会社とはほぼ連絡が付かない状態だったため、リスクは高かったかと思いますが、お客様との協力により最初の段階を上手く乗り切り、その後も山積するタスクを現実的な計画で徐々にこなしていき、現在ではある程度安定して運営できる状態になっています。
イチニ様
実績紹介ページは以下の通りです。
株式会社もばらぶ・実績紹介 | 選挙ドットコム / ボネクタ
本件は「開発会社のリソース不足により、発注元が開発の一部を別の開発会社に依頼する」というパターンですが、その後、元の開発会社様は徐々にフェードアウトしていき、現在では弊社が開発・運用の殆どを実施しております。
大手広告会社様
こちらもまだ実績紹介ページが出来ていないのですが、パターンとしては「自社開発のプロジェクトの一部または全部を開発会社に外注する」というものです。
こちらのお客様は内部で複数のサービスをお持ちで、サブシステム単位で見ると10以上あるのですが、そのうちの1つであるリアルタイム広告配信サービスを弊社に引き継がれました。理由としては、
- 担当していた社員を別の開発プロジェクトに移すため
- 担当していた社員2名が退職するため
というものでした。
リリースまで半年くらいの段階で、重要度の高いプロジェクトを弊社に引き継ぐというのは、お客様にとってもリスクの高い選択だったかと思われますが、弊社の技術力を信頼して任せて頂きました。
別プロジェクトに移られた社員の方には丁寧にサポートして頂きましたが、退職した方が担当していた箇所は、引き継ぎとかは行ったものの分からない部分もそれなりにあったため、残されたドキュメントとソースコードなどから読み解いていきました。
まとめ
こうして振り返ってみると、全くの新規プロジェクトというのはかなり少ない事に気づきました。(他の開発会社がどうなのかは分かりませんが。)
弊社では、他社様が開発していたプロジェクトなどでも引き継ぐ事が可能ですので、
- 現在の開発会社のリソースが不足している、質に不満がある
- 現在の開発会社から案件の継続を断られた、あるいは会社自体が廃業する
といった場合には、以下のフォームよりお気軽にご相談ください。
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