なにげに今回がもばらぶんへの初投稿になります。笑

先月、自宅の玄関の鍵にスマートロックSesami miniを導入しました。
その後2週間使ってみたので感想を書きたいと思います。

スマートロックを導入した理由

特に防犯的な意味で買ったのではなく、単に興味本位です。
知人が数ヶ月前にSesame miniを購入しており、その様子を度々SNSにポストしていたのを見かけて欲しくなってしまったのと、購入数日前にコストコで大量に物を買った時に、自宅駐車場から遠隔的に鍵を予め開けられれば良いと感じ、購入を決意しました。

Sesame miniを選んだ理由

スマートロックって、ちょっとネットで調べただけでも結構いろいろな商品が見つかるんですが、特に今回重視したのは

  • 賃貸住宅なので工事不要
  • Wi-Fi経由でインターネットから操作可能
  • 自動施錠機能がある
  • 値段がお手頃

あたりで、ドアロックのサムターン部分に被せるだけで取り付け可能なタイプの物で有名所で言うと、今回購入したSesamiやQrio Lockあたりが対応していました。
他にもNinja LockAugust Smart Lock Proあたりも機能要件を満たしそうでしたが、価格が結構高いので結局Sesami or Qrioとなりました。

で、Sesameを選んだ理由としてはやはり価格の面で優れている(大事)のと、先程言った通り知人のSNSを見ていたからと言うのと、その中で公式のサポートとのやり取りも見て対応が迅速そうで安心感があった為、最終的にSesame miniにする事にしました。

また、Qrioには無い特徴としてSesameはAPIを用意しており、インターネット上でこのAPI経由で端末の操作が可能なようなので、このあたりは今度もばらぶエンジニアブログの方でご紹介したいと思います。

購入にあたって

寸法確認

購入前に、目的の鍵にそもそも設置可能か確認しましょう。ガイドラインのページで確認ができます。

サムターンの寸法

我が家の自宅の鍵はご覧の通りドア枠から結構近いところにあり、取り付けられるか不安ではありましたが先程のガイドライン的にはOKでした。また、念の為チャットサポートにも上記画像を添付して確認しましたが、Sesame miniであれば問題無いとの事でしたので安心しました。

なお、公式によると日本の家屋でデッドボルト式(日本ではほぼこのタイプ)のタイプであればほぼ取り付けが可能なようです。
※今回僕は利用しませんでしたが、万が一取り付けられなくても、鍵の形状がわかる写真をサポートに送ると3Dプリンタでアジャスタを作って送ってくれるそうです。しかも無料で!

いざ購入

Candy Houseさんの公式から購入可能です。僕は先述の通りAPIを使いたかったので、セサミ mini スマートロック + WiFiアクセスポイントを購入しました。
PayPalやGoogle Pay、またiOSの場合、Apple Payが利用可能でした。僕はApple Payで買ったのですが、送付先の入力〜クレカの決済まで全てが1発で終わったので、スピーディで非常に良い購入体験でした。

また、早ければ購入から翌々日には届きます。

取り付け

3Mテープで固定するのですが、これが結構難しくて、付属のテープは2枚あるんですが2回とも失敗してしまいました。^^;
幸い自宅に3Mテープがあるので何とかなりました。

また、調整用の金具やビス用のドライバー等全部付属しており、大変親切な設計です。ただし取り付け位置を脱脂するようのアルコールシートは無いので予め用意しておきましょう。

動作

早速動作させてみました。スムーズに動いています。
当然従来どおり、手動でも使えるのですが、内外ともに元々の施錠・解錠体験を大きく損なってはいませんでした。(我が家の場合外から施錠する時だけ気持ち重くなった気がします)

2週間使ってみて・・・

冒頭の通り、使い始めてから2週間程経過しましたが、結論から言えばとても良い買い物をしたと思ってますし、今でもバリバリ使っています。
ただ当然デメリットと言うか、微妙な部分もあるので最後にまとめたいと思います。

ちなみに使っている機能はこんな感じ:

使っている機能

  • 自動施錠(30秒設定)
  • 手ぶら解錠機能
    • ノック解錠(iOSのみ)

では、以下メリデメ:

メリット

1. 鍵の存在を気にしなくて良くなった

締めたあと30秒で自動施錠されるのと、帰ってくる時は自動で解錠されるので鍵の存在を気にする必要が無くなります。
閉じ込められる心配があるので鍵を持ち歩かなくなった訳ではないですが、かばんの奥底に入れて、取り出す機会はほぼ無くなりました。

2. 重い荷物を家に持ち帰る時に最高

ベタですが、これはかなり大きいメリットです。家に入る前に予め鍵を開けておけば、両手が塞がっていても大丈夫。
ただしデメリットにも書くのですが自動解錠は精度がイマイチなので、どこかのタイミングで予め手動で解錠しておいた方が良いです。

3. 外出先でも鍵を開けられる

これは1回しか無かったのであんまり頻度は高くないですが、外出先でも実家の家族等が来訪しても大丈夫です。
予めSesameの機能で一時的に施解錠の権限を渡しても良いですし、頻度が多くなければ単に着いたら連絡してもらって、開けるだけです。

4. 通知が便利

これもSesameに限った事ではないですが、施錠・解錠の度にスマホに通知を飛ばす事ができます。誰が開けたかもわかるので家族の帰宅を外出先からも知れてちょっと安心できます。

デメリット

1. 手ぶら解錠(自動解錠)の精度がいまいち

仕様的には自宅から半径250mより外に出ると「外出フラグ」が有効になり、その状態で再び半径250m以内に入ると「帰宅フラグ」が有効になる様です。
この「帰宅フラグ」が有効になった状態でBluetoothによる自動接続がされると、自動で解錠される仕組みのようです。

僕の場合iOS 13のiPhone XS MaxとiOS 12のiPhone 7 Plusで使用していますが、どちらも「帰宅フラグ」はいい感じに自宅の近くまで来ると有効になるのですが、その後のBluetoothの方がうまくいかない事が多く、ドアの前で十数秒待たされる事があります。
(※半径10mに入ると接続可能と謳われているのですが・・・。)

ただうまい具合にドアの直前で開く事もあり、大体体感的に20%くらいの割合でうまくいきます。なので、重いものを車から運ぶ時等は予め解錠しておく事が多いです。
あとなんとなくですが、iOS 13の方が失敗率高めな感覚です。この辺りは今後のアプデで改善されると良いのですが・・・。

2. 複数人で同時に帰ってくるとたまに混乱する

これまた手ぶら解錠についてなのですが、例えばSesameの権限を持つ2人が同時に外出先から帰ってきた場合、どちらかの端末が自動解錠する事になる訳ですが、その後の競合処理がたまにうまくいかず、もう片方の自動解錠が作動する事があります。もちろん既に解錠されている場合、自動解錠は動かないのですが我が家の場合30秒で自動開場するので、以下の要領で鍵が勝手に開く事があります。

  1. Aさんの端末が自動解錠する
  2. 30秒後にSesameが自動施錠する
  3. Bさんの端末が今頃Bluetoothに繋がり、自動解錠する
  4. 30病後にSesameが自動施錠する

結局最後には施錠されるので良いのですが、ちょっとびっくりします。

3. Wi-Fiはとてつもなく遅い

インターネットからNATを越えないといけないので仕方ないですが、めちゃくちゃ遅いです。普通に接続〜解錠まで十数秒かかるので、もしAPIを使って何かを作る場合はそこら辺を考慮して実装する必要がありそうです。

位置情報を常に共有しないといけない件について

Sesameの手ぶら解錠をiOS版で使う場合、現在位置の情報を常にSesameに渡す必要があり、結構懸念してる人もいるようですがiOS 13の新機能で直近の位置情報の使われ方を見た感じ、
72時間に10回未満程度、しかもほぼ自宅周辺でのみトラッキングされている様な動きだったので特に心配はないかな?と個人的には思います。

ちなみに2週間でのモバイル回線の使用量は数100kb、バックグラウンドでのバッテリー駆動割合は1%でした。

このあたりはどの様に位置情報を取得しているか等は時間がある時に解析ができたらなと思います。

おわりに

今回始めてスマートロックを導入してみましたが、値段の割に結構実用的に使えてとても満足です。
先程挙げたメリットについてはどれもSesame固有の物ではないのでどれを買っても一緒だとは思いますが、値段が安いのでカジュアルに試すにはもってこいです。
まだ試していない方もこれを機に試してみてはいかがでしょうか。

また、後日エンジニアブログの方にもAPI連携について投稿する予定なので宜しくお願いします。