この記事について

前回の記事では、Upworkにまだ登録していない人のために、Upworkではどのような方法でのフリーランスとの契約方法があるのか、どのようにUpworkに新規登録するのかなどを説明しました。

今回の記事では、具体的にどうやってフリーランサーを募集するのかという点について説明します。今回の記事も、私が実際にUpworkを使ってきた上で特に重要だと思った部分についてまとめました。

フリーランサー募集の流れについて

フリーランサーの募集の流れを簡単にまとめると、以下のようになります。この記事では各項目について重要な部分に絞って説明します。

  1. 依頼する仕事のカテゴリーとタイトルを決める
  2. 依頼する仕事の内容を記入する
  3. 契約方法を選択する
  4. フリーランサーの条件の希望を選択する(評価などの仕事のスキル以外の部分)
  5. 募集を投稿する
  6. 必要に応じてフリーランサーを個別に勧誘する

募集の内容は後で変更が可能

上の1〜4の部分ではUpworkが用意したフローに従って必要項目を記入していくことで募集の要項を作っていくことになりますが、作成した募集の内容は時給か固定給かという部分以外は、後からいつでも変更が可能です。時給か固定給かの変更に関しては一度募集を閉じた上で再度投稿する必要がありますので、ここだけは注意が必要です。

 

①依頼する仕事のカテゴリーとタイトルを決める

カテゴリーを選択する

緑色のPost a new jobのボタンを押すと、Upworkが用意したフローに従って必要な項目を選択または記載していくことになりますが、最初のステップは依頼する仕事のカテゴリーの選択です。仕事のカテゴリーはUpworkが事前に細かく定めているので、それを選択していくことになります。まずは「type of work」を記入する欄があるので、ここに仕事のカテゴリを表す簡単な単語を入力する(translation、logo design、web developmentなど)ことで、カテゴリの候補が表示されます。ここの候補の中から「Translation」などの大きなカテゴリを選択すると、次のステップで、より細かいカテゴリから選ぶ事ができます。

募集のタイトルを決める

カテゴリを選択する部分で記入する「Name your job posting」の欄が、仕事の募集のタイトルとして表示されることになります。タイトルはまず一番最初に目に入る部分ですので、簡潔にいったいどんな種類の仕事であるのかを記載します。例えばウェブサイトの日本語から英語への翻訳でしたら、「Website translation from Japanese to English」のように、シンプルに仕事の内容が伝わるものにすると、必要なスキルを持つフリーランスの目を引きやすくなるでしょう。なお、ここで記入したタイトルは仕事の詳細を記入する際に変更する事ができますので、迷ったら仮のタイトルにしておいて後で決めることも可能です。

 

②依頼する仕事の内容を記入する

募集の内容を説明する

「Describe the work to be done」こちらの欄が仕事の依頼の内容を説明する欄になります。募集の段階ではそこまで長く詳しくプロジェクトについて説明する必要はないので、以下の点をきちんと含めることができれば、それぞれが短い簡単な文章または箇条書きで条件を列挙するような形であっても、該当するフリーランサーが応募しやすくなるでしょう。

  • どんなスキルが必要なのか
  • 依頼する作業の内容はどのようなものか
  • 簡単な質問を書く

英語に自信のない人でも、以上の点さえ抑えておけば必要最低限の短い説明でも全く問題ないでしょう。

どんなスキルが必要なのか

必要なスキルなどの条件は、Upwork側が用意した選択肢からこの後のステップでも選択することになるのですが、この必要なスキルの条件に関してはこの募集の内容の説明にも含めておきましょう。

依頼する人の条件があれば(例えば翻訳の場合は、英語のネイティブスピーカー限定など)、その条件を記載しておくことで、条件に合う人がピンポイントで応募してきやすくなります。こう言った条件があれば以下のように箇条書きにしたりしてわかりやすくするのもいいでしょう。

  • must be a native English speaker
  • need basic SEO knowledge

依頼する作業の内容はどのようなものか

仕事の内容に関しては募集の段階ではあまり細かく記述しなくても問題ありませんが、タスク単位での依頼などの場合は具体的にどういった種類の作業をすることになるのか、という点に関して説明しておくことで、必要なフリーランスが応募しやすくなり、応募してきたフリーランスとのコミュニケーションもよりスムーズに進むと思います。

簡単な質問を書く

以前の記事(Upworkでダメな人を見分けるコツ)にも書かれていますが、簡単な質問を書くということはとても重要なことです。簡単な質問を書くことで応募して来たフリーランサーがきちんとこの説明を読んだ上で応募して来ているのかどうかを確認することができます。「What made you want to apply for this job?」などの非常に簡単な質問でかまわないので、必ず質問を書いてもらうようにすることで、応募内容をしっかりと読んだ上で応募してきているきちんとした人かどうかを見分けることができます。

なお、この簡単な質問ですが、「screening question」としてUpworkが用意したフォームの一部としてこの後のステップで設定することもできます。

 

③契約方法を選択する

報酬は時給か、固定給か

ここでは、固定給で仕事を依頼するか、時給で仕事を依頼するかを選択する必要があります。固定給の場合は、双方で事前に話し合い、マイルストーンを設定することで、報酬の支払いを段階的に得られた成果物に対して行っていくということができます。

固定給と時給のそれぞれの詳しい説明については、前回の記事も参考にしてみてください。どちらかを選択するかで仕事の進め方やかかる費用が異なってくるかと思いますので、こちらに関しては慎重に決定する必要があります。

時給または固定給の金額

時給制を選択した場合、募集の段階では三つのスキルレベルからの選択以外にまだ具体的な時給を記入する欄はなく、フリーランスが応募してくる際に、それぞれのフリーランサーが希望の時給とともに応募してくることになります。

固定給を選択した場合、具体的な金額を記入することになりますので、募集の段階でより慎重に考える必要があります。また、海外の方とのやりとりでは未知数の部分が多く予算も膨らみがちです。満額の予算を記載するのは避けて金額を安めに書いておき、その代わり報酬に関しては交渉可能(Negotiable)としておくといいでしょう。あらかじめ満額の予算で契約してしまうと何らかの理由で追加費用が発生した場合などに対応できなくなります。

金額の決め方のコツについては、このブログの過去のこちらの記事も参考にしてみてください。

スキルに関する三つの区分について

時給の場合でも、固定給の場合でも、必要なスキルに基づいて、「Entry Level」「Intermediate」「Expert」の三つから一つを選択する必要があり、依頼する仕事の予算と求めるスキルに基づいて選択する必要があります。ちなみにこれは、フリーランスが仕事を探す際に(オプションではありますが)、「Entry Level」「Intermediate」「Expert」をフィルタリングして選択することができるという部分に影響してきます。

なお、時給の範囲は選択するカテゴリによって変わってきます。また、時給の範囲がそれぞれ定められていますが実際にはここで選択したレベルの範囲以外の時給でも契約することが可能です。

 

④フリーランサーの条件の希望を選択する

希望の条件を指定する

「Freelancer Preferences」という部分では、どういったフリーランスを求めているかという希望をフリーランス側に伝えることができます。ここでの希望する項目は、フリーランサーの過去の評価など、主にスキル以外の部分になります。

なお、あくまで希望の条件を表明するというだけで、実際にはその条件を満たしていないフリーランサーも応募することが可能ですので、厳密に指定しなくても問題はありません。ただ、フリーランサー側からするともしそのフリーランサーが募集の条件を満たしていない場合ははっきりとその事が見えるようになっているようですので、希望の条件を選択することである程度のフィルタリングになるでしょう。

いくつかの希望する条件の項目がありますが、この項目の中で重要なものは、Upworkでの仕事の成功率を示す「Job Success Score」です。

仕事の成功率を示す「Job Success Score」が重要

Upworkで信頼できるフリーランスを探すのに非常に重要な指標が「Job Success Score」という数値になります。このJob Success Scoreというのは、クライアントがフリーランサーとの契約を終える際に、フリーランサーにつけることのできる5段階の星の評価とは別にフリーランサーに伝わる事なくすることのできる評価指標を基にしていますので、非常に信頼できる数字であると言えます。

私の経験上、これが100%もしくは100%に近い人は、例外は当然ありますがやはりしっかりとした人が多かった印象です。しかし、そういった高評価を受けている人はやはり人気がありますので、全体的に報酬が高いという傾向は当然あります。カテゴリによっても異なってくるかと思いますがこれが90%を切っているフリーランスは、どこか問題のあるフリーランスが多かったです。ですので、これを90%以上に指定することはおすすめできます。(参考までにJob success scoreが80%を切るような人はまず避けたほうがいいと思います。)

簡単な質問は「Screening Questions」に書く

募集の内容の記載方法の部分にも書かせていただきましたが、本文ではなくこちらの「Screening Questions」からもUpworkの作成したフォームを通じて簡単な質問を設定することが可能です。こちらに質問を設定すると、次のように仕事の説明の終わりに、他の条件とともに次のように表示されることになります。

⑤募集を投稿する

必要事項を全て記入した上で、「Post Job」のボタンを押せば、投稿が完了し、晴れてフリーランサーが投稿を閲覧できる状態になります。

投稿が完了すると、今まで指定してきたスキルや条件などに合致するフリーランサーには通知がいきます。1日ほど待ってみれば(数は依頼の内容によって大きく異なるかと思いますが)フリーランサーからの応募が集まってくるはずです。

 

⑥必要に応じてフリーランサーを個別に勧誘する

募集の投稿が完了すると、Upworkのフローで、おすすめのフリーランサーの一覧が表示され、その中から良さそうな人を選んで、こちらから勧誘のメッセージを送ることができます。「Invite to job」というボタンを押して簡単なメッセージを添えるだけで、先に作成した募集の要項とともに勧誘のメッセージを送ることができますので、良さそうな人がリストの中にいた場合は、ぜひ個別に誘ってみて下さい。

もし時間があれば、リストにいない人でも、Upworkの検索窓からフリーランサーを直接検索することで良さそうな人を探し、そこから個別に誘ってみてもいいと思います。(こちらも同様に「Invite to job」といったボタンからできます)仕事にこちらから勧誘したからといっても必ずしも仕事を依頼する必要はありませんので、気軽に誘いを送ってみるのがいいと思います。

 

まとめ

今回の記事ではUpworkでの仕事の募集をかける方法を説明しました。

仕事の募集をUpworkでかけるのが初めての場合は、同じような仕事内容の募集を他のクライアントがどのようにしているかを確認してみるのもおすすめです。Upworkのアカウントにすでに登録していれば、ログインした後のトップページの検索窓から「Jobs」を指定して検索することで、他のクライアントの募集内容を見ることができます。クライアントがこれまでに支払った金額の目安もわかるので、ある程度の金額をすでに支払ったUpwork慣れしているクライアントのタイトルや募集の内容は非常に参考になります。

次回のブログでは、募集をかけたあとのフリーランサーとのコミュニケーション方法、実際に契約を結ぶまでの流れや注意点を説明させていただきます。また、弊社のブログの過去のUpwork 関連の記事も、よければ参考にしてみて下さい。

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