はじめに

私、Yasumotoはエンジニアではありませんが、AIツールを使って社内の業務を少しずつ自動化しています。限られた人員やリソースで業務を進める中小企業にとって、日々の小さな作業を効率化し、業務負担を減らすことは重要だと感じています。

そんな取り組みを紹介する「非技術者でも作業を自動化したい」シリーズ、今回は第2回です。

今回のテーマは、自社ブログの記事を紹介するX投稿の半自動化です。現在、私がやっているのは、AIが書いた投稿文を読んで「承認」を選ぶことだけです。新着記事の検知、投稿文づくり、投稿は自動です。対象は、以下の2つのブログサイトです。

▼「非技術者でも作業を自動化したい」シリーズは以下
導入回:「非技術者でも作業を自動化したい」
第1回:「紹介メインの開発会社が、AIで初めてのアウトバウンド営業に挑戦した話」

なぜ自動化したのか

元々、もばらぶのXでは、会社そのものやリリースした商品、ブログ記事などの紹介をメインに運用を行っていました。その中で定常的に行っていたのが、ブログ記事の紹介です。簡単そうに聞こえますが、記事を読んで要点をつかみ、X向けの文章にして投稿するまでには意外と時間がかかります。特に、非エンジニアとしてエンジニアブログの記事を読んで、投稿に落とし込むのは簡単ではありません。

そこで、次の条件で仕組みを作ることにしました。

  • 新しい記事が出たら、公開のタイミングで紹介する
  • 新しい記事がない週は、過去の記事を週に1回紹介する
  • 投稿文はスプレッドシートに並べ、人が確認して「承認」したものだけを投稿する

会社の公式アカウントで、AIが書いた文章を誰も確認しないまま投稿するのは不安なので、「人が承認する」というステップは、絶対に外せませんでした。

仕組みの全体像

登場するのは、Googleスプレッドシート、Claude、そして当社のMCPゲートウェイ「Bloque」の3つです。

  1. スプレッドシートに組み込んだスクリプト(Google Apps Script)※が、1時間ごとに2つのブログを見に行き、新着記事を「投稿キュー」に追加します。新着がない週は、過去の記事をランダムに1本選びます。
  2. Claudeが平日の1日4回(9:35、12:35、15:35、18:35)動いて、記事を読んで投稿文の案をスプレッドシートに書きます。
  3. 担当者がシートで投稿案を確認し、問題がなければステータスを「承認」にします。
  4. 次のClaudeの実行で、Bloque※※を通してXに本文を投稿し、そのリプライに記事のURLを付けます。

※:  一部 Google Apps Script を使っているのは社内の個別の事情です。
※※: Bloqueは、複数のサービスへの接続をAIからまとめて使えるようにする当社のサービスです。

AIっぽさを消すために工夫したこと

  1. 型を10種類用意
    最初は「問いかけ → 箇条書き → まとめ」のような型で書かせていたのですが、毎回同じだといかにもAIが書いた定型文に見えます。そこで、「あるある共感型」「ビフォーアフター型」「問いかけ型」など10種類ほどの型を用意しました。型が変わると、投稿の印象は大きく変わります。
  2. 書く前に、過去の投稿を読ませる
    型を用意しても、AIが気に入った型ばかり使っていては意味がありません。そこで、投稿文を書く前に、AIに最近の投稿を読ませるようにしました。そのうえで、直前の2本と同じ型は使わないというルールにしています。人が「先週はこういう投稿だったから、今週は違う感じにしよう」と考えるのと同じことを、AIにもやらせているイメージです。
  3. 最後は人の目で確認する
    それでも、AIの案がしっくりこないことはあります。そんなときは、シートで本文を直接直すか、「作り直し依頼」にしてメモに一言書きます。

ルールで「AIっぽさ」をかなり減らせますが、最後に「これは自分たちの言葉として出せるか」を判断するのは人です。投稿の質は、インプレッションなどの数字を見ながら、今後も調整していくつもりです。

まとめ

この仕組みで人がやるのは、シートを開いて案を読み、「承認」を選ぶことだけです。記事を読んで文章を考える時間は、ほぼなくなりました。

第1回でも感じたことですが、「全部をAIに任せる」より「最後の判断だけ人がやる」ほうが、安心して使えて長続きするということです。会社の名前で発信するものなら、なおさらです。書くのはClaude、判断するのは人、と分けたことで、エンジニアではない私でも無理なく、信頼できる仕組みができたと思います。

現段階では、すでにあるブログ記事をもとにX投稿を作る自動化にとどまっています。今後は、話題のツールやトピックについての投稿を作るような半自動化にも、機会があれば取り組んでみたいと思います。 

もばらぶでは、今回のようなAIを使った業務の自動化のご相談を受け付けています。業務の棚卸し段階でも、お気軽にご連絡ください。

▼お問い合わせ:https://mobalab.net/

▼「非技術者でも作業を自動化したい」シリーズは以下
導入回:「非技術者でも作業を自動化したい」
第1回:「紹介メインの開発会社が、AIで初めてのアウトバウンド営業に挑戦した話」