ようやくフィリピン法人の設立、オフィスの立ち上げなどが完了しました。ここまでを時系列で追うと
- 2022年末くらい: 海外拠点を作ると決めて、調査など具体的に動き始めた
- 2023年の始め頃: 場所をセブに決めた
- 2023年の5月くらい: 現地の弁護士・会計士を決めた
という事で、遅くとも秋くらいには諸々終わっているだろうと思っていましたが、法人登記が予想より大幅に遅れて11月後半までかかりました。元々年明けから本格的に稼働させようと思っていたので、特に損害などはないのですが、ここまでギリギリになるとは思いませんでした。
これまでやった、今やっている事
実験的に、週3回実オフィスへ出社という規則にしてみた
もばらぶの企業理念は
「働く場所・時間帯を、働く人が自由に選べるような社会にする」
というものなのです。現在、国内ではオフィスというのは無く全員リモート勤務しているのですが、必ずしも「働く場所を自由に選ぶ=リモート」ではありませんし、現メンバーの中でも「もしオフィスがあれば、週に何日かは出社したい」という人も一定数います。
そうした背景もあり、今回のセブオフィスの現地開発者を採用する際、募集要項には実験的に「週3回の出社」を明記してみました。
採用は順調
採用は、会社設立が完了する前から行っており、現在3名が本採用で2名が試用期間中です。媒体は現地の(Indeed 等のグローバルでは無い)転職サイトに求人を出しました。日本の採用媒体を本格的に使った事がないので正確な比較は出来ませんが、使っているフィリピンのサイトは
- サイトの使い勝手はかなり悪い
- 料金は安い
- 人材は豊富
というのが雑感です。上述の5名とは別で契約解除した1名を含めて、これまでに合計6名採用しましたが、概ね良い人材を確保できたと思っており、今のところは満足しています。
オフィス作り中
(以前の仕事では少し経験があるのですが、)物理的に新しいオフィスを立ち上げるのは今回が初めてです。
- インターネット回線の契約
- 家具・備品の購入
- 家具・パソコン等の設置、配線
などを自分たちでやったので、何となく「自分たちのオフィス」という感じがして良かったです。
今後の展望
開発拠点として: 社内における英語でのプロジェクトの経験値を増やす
今後のセブオフィスの展望ですが、まずは第一の目的である開発拠点としてしっかり機能させる事を重視したいです。
元々社内では少数の外国人メンバーがいたのですが、そこに5人加わった事により、各プロジェクトでの英語率が高くなりました。日本人メンバーの英語力にはまだまだバラツキがあるのですが、英語力が高くないメンバーでも、機械翻訳などを使って何とか業務は回っている印象です。また、時間が経つにつれて、そうしたメンバーの英語力も高くなっていくはずです(語学学習にとって、実践は最高の練習だと思います)。
今後、フィリピン・日本ともに徐々に人を増やしていこうと思っていますが、増やす速度としてはフィリピンの方が速くなるかなと思っています。
移住先として: 就労ビザを出す事も可能
フィリピンのセブは日本人にとって人気の渡航先です。観光・語学留学で訪れる人が多いのですが、
- 温暖な気候
- まだまだ日本よりは安い物価
- 比較的治安が良い
という理由から、中~長期的に定住する人も一定数います。
今回のセブオフィスは当面は現地メンバーだけで運営していく予定ですが、日本のメンバーでセブに住んでみたい人がいれば就労ビザを出す事も可能です(詳細はまだ調べていませんが)。逆に、フィリピン人のメンバーで日本に住んでみたい人がいれば、日本での就労ビザをサポートする事も可能だと考えています。
そうやって各国のメンバーが色々行き来する事で「働く場所・時間帯を、働く人が自由に選べるような社会」に一歩近づいていくのかなとか思います。
英語研修の場として
もばらぶでは2022年4月に IT エンジニア専用のオンライン英会話スクールである Moba Pro IT English (略称モバプロ)というサービスをリリースしました。
Moba Pro IT English | ITエンジニア専用のオンライン英会話スクール・モバプロ
とは言うものの、当初はほとんど反応も無い状況だったのですが、ここ最近になってすこしずつ問い合わせと契約が増えてきました。
モバプロでは12回のレッスンで1セットなのですが、(個人の英語力によってセット数は変わりますが)数セットで卒業してもらう事をイメージしています。日常英会話のスクールのように長期で継続してもらうのではなく、ある程度の技術を身につけたら卒業するプログラミングスクールに近いものと思ってもらえれば良いと思います。
卒業後は、各生徒さんの職場で英語を活かしてもらう、英語必須の職場に転職する、といった形もあるかと思いますが、いきなり本気の現場で英語を使うのはちょっと自信が無いという方も多いかと思います。そうした方達向けに、セブのオフィスでインターンみたいな形で IT 英語の実践練習する場を提供したいと考えています。
なお、語学留学でセブを訪れる人が多いと書きましたが、フィリピンは公用語がフィリピン語(タガログ)と英語であり、英語話者の数は世界でも上位に位置します。日本からも近いですし、英語を勉強するのに適した場所だと思います。
まとめ
具体的に動き始めてから約1年経って、ようやくセブオフィスを立ち上げる事が出来ました。単純にオフショア開発先として使うだけでなく、移住先や英語研修先など、今後の戦略としても重要な場所になると考えています。
もばらぶでは、今後もさらに事業を拡大させて、世界中に拠点を作って展開していきたいと思っています。ご興味のある方は是非お気軽にお問い合わせください。
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