最近、以下の本(以降、「本」と書いた場合はこちらの本を指します)を読んでいたときに「地消地産」という言葉が出てきました。
「地産地消」ではなく「地消地産」です。
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地消地産とは
地産地消との違い
「地産地消」は、地元で生産されたもの(主に食物)を地元で消費する事です。最近ではかなり一般的な用語ですし、聞いたことが無い人はいないくらいでしょう。
それに対して、「地消地産」は、地元で消費されているもののうち、地元で生産されていないものを地元で作るようにすることです。
何が良いのか?
地元で消費されるもののうち地元で生産されていないものは、地域外から購入する必要があり、地元のお金が地域外に逃げてしまいます。そうしたものを地元で生産(地消地産)することにより、
- 地元の企業が生産
- → 地元の人・企業が消費
- → 地元の企業にお金が渡る
- → 従業員への給与や仕入れなどで地元の人・企業にお金が渡る
という良いサイクルが周り、地域経済が活性化する、というのが本が主張していることの1つです。
本を読んだ感想としては、いくつか細かい点では賛同できない点もありましたが、大筋では概ね納得できる内容でした。
茂原市での IT 関連の地消地産状況
では、茂原市内での地消地産の状況はどうでしょうか。ここでは、当社に関係する IT 関連に限定して話を進めます。
公的部門
本によると、典型的な地方では、公的部門(自治体等)の調達が地元経済に占める割合が大きいそうです。そのため、公的部門が地域外に発注していたものを地元業者に切り替える事で、地元経済に好影響を与えることが出来ます。
では茂原市ではどうかと思って以下のページを見たところ、
「電子入札の入札結果は、ちば電子調達システムの『入札情報サービス(別ウインドウで開く)』で公表しています。」
とのことでしたので、見てきました。
(Internet Explorer でしか閲覧できないようです。)
落札結果ですが、樹木の剪定、施設の清掃等は、地元企業への発注が多かったのですが、IT 関連は都内や千葉市内の SI 事業者への発注が多かったです。茂原市内の事業者では対応出来なさそうなものが多かったのですが、別に市外の業者に発注しなくても出来そうな事業もいくつかありました。
民間部門
民間企業に関しても、地域外への発注の一部を地元企業に切り替える事により、地域経済へ好影響を及ぼすことが可能です。
では、茂原市内の企業が自社の業務システムやウェブサイト、社内 LAN などを構築する場合に、どの程度を市内の企業に発注しているのでしょうか。
これに関してはデータが無いので推測になりますが、小規模なウェブサイトの構築などを除くと、ほとんど市外の業者に発注しているのでは無いかと思います。
もちろん、業務の IT 化を進める際に、まずは SaaS の使用を検討するのが第一歩です。その場合に、大手企業が提供する SaaS を使用するというのは選択の余地がないと思います。一方、
- システムインテグレーション
- (経理・総務等の汎用業務で無い)独自業務用のシステム開発
- ローコード含む
といった場合には、必ずしも市外の企業に頼む必要も無く、(もばらぶも含む)市内の業者でも対応出来るケースが多いと思います。
もばらぶと「地元」茂原市の関係
ここでは少し視点を変えて、当社が(登記上の)地元である茂原市とどのような関係があるのか、今後どうしていきたいか、について書きます。
現状は税金の支払いのみ
本が想定している・話題としている企業は、オフィスがあって、オフィス近辺の人が通勤するという一般的なものを想定していますが、もばらぶの場合は
- オフィスが無い
- 会社所在地(千葉県茂原市)近辺の人は働いていない
という点が異なります。
一般的に、ある企業が地域に対して行える金銭・経済的な貢献(という言葉が適切かどうかは分かりませんが)は、主に以下の3つです。
- 法人事業税・法人地方税の支払い
- 地元の人の雇用・賃金の支払い
- 地元企業からの仕入れ(物だけでなく外注なども含む)
もばらぶは、1番は行っているものの2番と3番が全くありませんので、茂原市からすると地域外の企業とあまり変わらないのかもしれません。
地元企業からの発注も皆無
残念ながら、茂原市内の企業からのお仕事の依頼も一度もありません。
本に書かれていたことですが、地域内にどのような事業者がいてどのような商品・サービスを提供できるのかが分からないというのは一般的な課題のようで、地消地産を進めるにあたり、業者のリストを作ったりマッチングの仕組みを作って、地消地産を促進している地域も多いようです。
なお、茂原市内の企業からの発注は今のところありませんが、近くの東金市にある創販株式会社様からは何度かお仕事を頂いてます。初めて受注したプロジェクトは、金額はそれほど大きくは無かったのですが、準地元企業からの初めてのお仕事という事で嬉しかった記憶があります。
今後(1): 地元の人を増やしたい
今のところ、もばらぶの社員・業務委託メンバーで茂原市に住んでいる人はいません。千葉県に拡大してみても1人だけです。
当然ですが、別に千葉県の人を避けているわけでは無く、良い人がいれば千葉県や茂原市近辺の人も採用したいと考えています(※)。
※: 実は過去にトライアルの人は2名ほどいたのですが、本採用に至りませんでした。
今後(2): そのうち地元にオフィスを作りたい
当社は現在、全員リモートワークを行っています。「オフィスを作りたい」というのはそれと矛盾すると思われるかもしれません。
過去にたびたび書いていますが、当社の企業理念は
「働く場所・時間帯を、働く人が自由に選べるような社会にする」
というものであり、必ずしも自宅でリモート作業する事が唯一の目的ではありません。
- (大都市では無く)地方の会社のオフィスで働く
- 海外のリゾート地で働く
- 自宅で働く
というのを自由に選択できるようになるのが理想です。
茂原市近辺の人の中には、同じような給与や仕事内容の会社があれば、都内では無く近場で働きたいと思っている人も多いと思います。また、リモートワークが向いていない人・好きで無い人も一定数います。さらには、基本的にはリモートワークをしていても、たまに出社したいという人もいます。
オフィスがあれば、そういう人達の受け皿になれるかなと考えています。
今後(3): 地元企業からのお仕事もやってみたい
今後は、会社の知名度を上げて(また、会社が出来る業務の範囲も広げて)、茂原市内の企業からも発注して頂けるようになりたいと思っています。
そのためには、地元とのつながりも増やしていきたいと思っています。今のところ、地元とのつながりと言えば茂原商工会議所に加入しているくらいという残念な状況ですが、新型コロナが落ち着いたら、もう少し地元のお店での飲食を増やしたり、商工会議所のイベントなどにも出てみようと思います。
まとめ
地域経済活性化のための一つの方策として「地消地産」という考え方があります。冒頭で紹介した本では、飲食・エネルギーなどを主に扱っていましたが、IT 系の業務・サービスでも「地消地産」により地域経済の活性化に貢献することが出来ると思います。
もばらぶでは、今後、地域の企業からのニーズにも応えられるようにしていくと共に、地元の社員の採用などを通じて、地域に貢献していきたいと考えています。
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