もばらぶには海外に関連会社が2つあるのですが(マレーシアとフィリピン)、今後数回に分けてその辺りを書いていこうと思います。今回は、海外展開の理由と国を選ぶ際に考慮すべき点について説明します。
対象としては海外展開を考えている中小企業の経営者、あるいはそういった業務・部門の責任者です。大企業とは事情が異なる部分が多いのですが、大企業の方でも参考になる点もあるかもしれません。
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海外展開する理由
一般的なもの
海外法人を作る理由として主なものは以下の通りです。
- 現地で製品・サービスを売る
- 現地で製品・サービスを作る、現地からオンラインでサービスを提供する
- コストが安い
- 材料・人材が豊富
それ以外の理由としては、
- 節税策の一環として(主に大企業)
- 海外移住のビザ取得のため(中小企業オーナー)
などもありますが、今回はあまり触れません。
当然ですが、海外展開する理由によって、どの国を選ぶべきかというのも変わってきます。
もばらぶの場合
フィリピン法人については、先ほどの2-1、つまり現地において安いコストで製品・サービスを作るため、というのが一応は一番の理由です。なのですが、それだけではありません。
フィリピン法人はフィリピンのセブにあるのですが、セブは日本人にとって
- 安価な英語留学先
- 比較的近くて安いリゾート地
という点で人気があります。セブに法人を作ることで、採用面でも良い効果がありそう、というのも考慮しました。
マレーシアも同様です。マレーシアは近年では日本人の教育移住先として一番人気の国です。実際、マレーシア法人を作った後で、マレーシアに興味がある人を採用することが出来ました(正確には業務委託ですが)。
国を選ぶ際に考慮すべき点
中小企業が海外展開する国を決めるにあたって考慮すべき点を書いていきます。
- 海外法人設立の理由に関わらず考慮すべき点
- 全般
- 費用
- 時差・アクセスのしやすさ
- 治安
- 言語
- 行政・法律関連
- 透明性、商習慣
- ビザ関連
- 税制
- 許認可等
- 全般
- 現地で製品・サービスを売る場合に考慮すべき点
- マーケット・競合
- 現地で製品・サービスを作り国外に提供する場合に考慮すべき点
- 人件費、材料費
- 人材の質・教育水準
これ以外にも細かいものは色々あるのですが、一旦これくらいにしておきます。数が多いので、さらっと流して説明します。
費用
中小企業に限らずお金は重要です。海外法人設立には大雑把に以下のような費用がかかります。
- 初期費用
- 政府等に支払うお金
- 会社設立のエージェント等に支払うお金
- 運営費用
- 税務・労務等の専門家に支払うお金
- 許認可の更新費用
- オフィス(バーチャルオフィス等も含む)の家賃
時差・アクセスのしやすさ
意外に見落としやすいのですが、時差及びアクセスのしやすさの2点です。
日本法人・日本のお客様と一緒に仕事を進めることが多いのであれば、時差が少ない方がやりやすいです。
また、リモートで完結する作業が増えているとしても、現地に行く機会というのはそれなりにあるものです。直行便が数多く就航している都市と直行便の本数が少ないあるいは無い都市では、仕事の進めやすさに差があります。
治安
日本人スタッフも勤務させるのであれば特に治安は重要です。
言語
以下が重要です。
- 英語がどの位通じるか
- 日本語がどの位通じるか
英語も日本語も通じにくいと、コミュニケーションに支障を来す確率が増えます。
行政・法律の透明性、商習慣
透明性の高い国もあれば、賄賂が横行する国もあります。また、どのような商習慣なのかも事前に把握しておくと、会社設立後に戸惑うことが少なくなります。
ビザ関連
日本人スタッフも勤務させるのであれば、ビザが必要です。
- ビザ認可の要件
- 対象者の収入
- 現地スタッフの雇用が必要か
- 資本金
- ビザ取得に必要な費用・期間
辺りは重要です。
税制
前提として中小企業の場合は節税目的で海外展開するということは少ないです。とはいえ税金が低いに越したことはありません。
- 税率
- 優遇税制(特定の業種、特区では税率が安くなる等)
- 経費として認められる範囲
などは事前に調べておくと良いと思います。
許認可等
日本の場合、法人の定款に記載してある業務以外も「関連業務」という形で行う事が出来ますし、定款に記載していない業務を行っても黙認される事が大半です(許認可が必要なものは除く)。外国の場合、その辺が厳しい国もあります。
また、業種によっては許認可が必要ですし、多くの国には外資規制などもあります。
ここまでは、海外展開の理由に関わらず考慮すべき点でした。
現地で製品・サービスを売る場合: マーケット・競合
私は専門ではありませんが、当然ながらマーケット・競合に対する調査は必須でしょう。日本国内で他業種に進出する場合、あるいは営業エリアを拡大する場合などにも当然行っていると思います。
現地で製品・サービスを作る場合: 人件費、材料費
日本でなくわざわざ海外で製品・サービスを作る理由の一つは費用削減です。現地の人件費・材料費などは最重要な点の1つです。
現地で製品・サービスを作る場合: 人材の質・教育水準
人件費が安いだけでは安かろう悪かろうとなってしまいます。質の高い人材がいるか、教育水準がどうか、というのも重要な考慮事項です。
まとめ
中小企業が海外展開する理由は、主に以下の2つでしょう。
- 現地で製品・サービスを売る
- 現地で製品・サービスを作る、現地からオンラインでサービスを提供する
その理由によって、国を選ぶ際に考慮すべき点も若干異なりますが、どのような理由であろうと考慮すべき点も多いです。本記事では、中小企業が海外展開する際に考慮すべき点をざっと説明しました。
なお、中小企業の場合は大企業と違って経営者・担当者の個人的な想いなども国選びに影響することがあります。実際、もばらぶが海外展開する理由には一般的な理由以外のものもあるため、それについても簡単に説明しました。
次回以降で、もばらぶが検討した国と、その中からなぜマレーシア・フィリピンを選んだか、について書いていく予定です。
なお、公開情報にしづらい内容とかもあるので(脱税などではありません)、興味のある方は直接声をかけてもらえればと思います。

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