海外で働くことを目指す人々のためのコミュニティMo-Madoで2月のオンライン勉強会を開催しました。
Mo-Madoの紹介記事はこちら:
今回のテーマは「海外長期滞在に必要な手続きのあれやこれ。最新の長期滞在ビザ取得の傾向など!」で、海外に長期的に滞在する際の手続きを紹介しました。
海外移住時に住民票は残す or 抜く?
住民票を抜いて保険が無くなる場合、日本法人を設立するという選択肢もある
海外に移住する際に避けては通れない問題の一つが住民票を抜くかどうか。住民票を抜いた際の年金や保険、税金の扱いは以下の通りとなります。
- 国民年金:任意加入が可能
- 国民健康保険:脱退
- 住民税:不要
- マイナンバーカード:無効となるため一部金融サービスの利用ができなくなる(2024年3月時点)
上記の通り、住民票を抜くことのデメリットとなる可能性の高いものが「国民健康保険からの脱退」と「マイナンバーカード無効化により一部金融サービスの利用ができなくなる」の2つです。一つ目の国民健康保険に関して、海外移住後も健康保険に加入し続けたいという人には日本法人の設立という選択肢もあります。日本法人を設立することで、会社を通じて社会保険(健康保険や厚生年金)への加入が可能となりますので、海外移住後に一時帰国する際などに日本の医療サービスを受けることができます。
Wiseを使いこなすべし
また、住民票を抜くとマイナンバーカードが無効になり(2024年3月時点)、一部金融サービスが使えなくなりますが、そんな状況に備えてWiseを登録しておくことをおすすめします。Wiseを使えば、複数通貨口座間で有利なレートで資金移動が可能、また物理カードが海外での決済に使え(年会費無料、手数料あり)、現地ATMで一定額の現金引き出し(多くの銀行で手数料無料)もできます。
番外編1:マレーシアラブアン島で現地法人を設立し移住
マレーシア移住に興味のある方や、ビザ取得が比較的簡単な国に現地法人を設立して就労ビザを取得、その後海外移住したいという方には、マレーシア ラブアン島での現地法人の設立が選択肢となるかもしれません。ラブアン島で法人を設立する際に適用となる法律は、マレーシアの他の地域で法人を設立する場合とは異なります。一般的に、ビザ取得には現地人の雇用や、資本金、売上金などの条件がありますが、ラブアン島ではこれらの要件が少なく、ビザが比較的取得しやすいという特徴があります。ただし、マレーシア国内での取引はできないという点には留意が必要です。
番外編2:ジョージアのデジタルノマドビザ
Q&Aセッションはジョージアの話で盛り上がりました。ジョージアでは数年前からデジタルノマドビザの発行が始まったこともあり、注目しているMo-Madoメンバーも一定数いるようです。ジョージアに行ったことがあるメンバーからは、物価が安いので生活費を抑えられるという点では暮らしやすく、現地での生活や文化もユニーク、とジョージアの魅力を教えていただきました。地理的にも連休があれば簡単にヨーロッパへ行くことができる点も魅力です。
ただ、ジョージアは近隣国であるロシアとウクライナの緊張が続き、情勢が不安定ですので、治安の面では懸念が大きいです。有事は誰にも予測することができませんので、ジョージアが同じような事態に巻き込まれるリスクは否定できません。外務省の海外安全ホームページ(海外に渡航・滞在する人が自分自身で安全を確保するための参考情報を公開しているページ)でもジョージア全域は「十分注意」、一部地域には「渡航中止勧告」が出ているような状況です。こういった情勢の不安定さを考えると、行かない方が賢明と言えるでしょう。ノマドワーカーにとって魅力の多い国だからこそ、行きたいときに行けなくなってしまったことに、多くのメンバーから残念だという声が聞かれました。
まとめ
今回は海外移住時の手続きに関する話題にはじまり、マレーシアそしてジョージアに関する情報交換で大変盛り上がった勉強会でした。Mo-Madoの勉強会は、ただ情報を共有する場に留まらず、同じ目標を持つ仲間とのつながりを深める貴重な機会となります。メンバー同士が経験や知識、夢や不安を共有し合うことで、新たな発見や刺激を受け、一人でも多くの人が海外での生活への一歩を踏み出す勇気をもらえるような場にしていきたいと思います。次回勉強会もお楽しみに!
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