Amazon の法人向けサービスである Amazon Business (Amazon ビジネス)を昨年後半から使い始めたので、それの紹介をします。
概要
Amazon ビジネスは、Amazon の法人向けサービスです。特徴・機能は沢山あるのですが、当社のような中小企業にとって嬉しいものを中心に以下に記載します。
- 個人向けの Amazon アカウントとは別のメールアドレスで登録
- 経理担当者、社員などをアカウントに追加可能
- 承認ルールの設定が可能
- 会費無料
詳細は、以下のページをご覧下さい。
何が嬉しいか
個人のアカウントと完全に分けることが出来る
今までは、仕事関係の本を買うときに、個人の Amazon アカウント・個人のクレジットカードで購入してました。この方法だと、以下のような手間がありました。
- 税理士さんにクレジットカードの明細を送るときに、どれが個人の買い物ででどれが業務関連の買い物かの印を付ける必要がある
- 印を付け間違えていたり、領収書を送り忘れていたり(※)すると、税理士さんから問合せがあり、その都度購入履歴などを確認する必要がある
※ Amazon で中古の本を買うと、そもそも紙の領収書が付いてこないこともあります
Amazon ビジネスを使い、個人のアカウントと分けることで、
- 会社のクレジットカードを使うことが出来る
- 会社のクレジットカードでの支払いは全て経費のものなので、どれが個人の支出かを気にせず、明細をそのまま税理士さんに渡せば良い
- 領収書を送り忘れていた場合でも、Amazon ビジネスの購入履歴から、該当する日・金額のものを選んで PDF をダウンロードするだけで良い
という感じで、手間を大幅に削減することが出来ました。
社員の経費精算が不要に
今までは、社員が技術書などを購入する際に
- 社員が Amazon の個人アカウント・個人クレカで購入
- 経費精算の申請書を提出する
- 次回の給与と一緒に振り込む
という流れでやっていました。それが、今後は以下の通りになります。
- 社員が Amazon ビジネスのアカウント、会社クレカで購入
会社のクレジットカードが無ければ、請求書払いとかも使用可能です。
その他
上に挙げた2つが一番大きいのですが、もう少し規模が大きい会社であれば
- 請求書払い
- SSO
あたりも便利そうだなという印象があります。
注意点
電子書籍も個人アカウントと別で管理される
Amazon ビジネスのアカウントで購入した電子書籍は、個人の Amazon アカウントで購入したものと別で管理されます。
Kindle アプリでは、1つのアカウントにしかログインすることが出来ませんので、Amazon ビジネスで購入した電子書籍を読みたい場合には、個人アカウントをログアウトしてから Amazon ビジネスのメアドでログインする必要があります。
それくらいはまぁ良いかと思うのですが、Kindle アプリからログアウトすると、ダウンロードしてあった電子書籍がローカルから削除されるので、個人アカウント → Amazon ビジネス → 個人アカウント、という形でログイン・ログアウトを行った場合、以前ダウンロード済みの電子書籍を再度ダウンロードし直す必要があります。
個人アカウントで大量の電子書籍を持っている人にとっては不便だと思います。回避策としては、2台持ちするとか、1台の PC・タブレット内に、エミュレータなどを使って2つの Kindle アプリをインストールすることでしょうか。
Business プライムは、Amazon プライムと別物
Amazon ビジネスには「Business プライム」というサービスがあり、値段も手頃です。
一瞬、
「お、この価格で Amazon プライムに加入して動画とか見られるのか」
とぬか喜びしたのですが、Business プライムは、Amazon プライムと別物です。
詳細は以下の公式サイトを参照して下さい。
まとめ
Amazon ビジネスは、無料で登録出来る法人向けサービスです。電子書籍が個人の Amazon アカウントと別管理になってしまうのが玉に瑕ですが、社員用にクレジットカードを発行し、必要なものは Amazon ビジネスで購入してもらう事により、経理・経費申請などが楽になると思います。
社員用クレジットカードに関しては別途記事を書こうと思います。→ 書きました。
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