足りないものがいっぱいある
弊社は社員数1桁、外注のエンジニアの方を含めても10人ちょっとの零細企業なので、色々と足りないものがあります。人も少ないですし、お金もあまり無いですし、お客様の数もあまり多くありません。
なお、こういうのは会社に限った話ではなく、個人の生活でも、欲しいものを全て持っている・何でも手に入る人というのは、極限られていると思います。
弱みを強みに
もちろん、「ないものねだりをしても仕方ない」、というのは頭では理解していましたが、以前は何かを考えるときに
- どうしたら足りないものを手に入れられるか
- 足りない部分を埋めるにはどうすればいいか
といった思考を無意識のうちにしていたような気がします。
そんな中、ある時、ある人から
「足りないものを手に入れる・埋めていくのではなく、その部分が逆に強みになる部分は無いの?」
といった趣旨のことを言われて、結構目から鱗でした。
「逆転の発想」なんて言葉は誰もが知っていますが、なかなかそういう考えを常に実践している人は少ないように思います。それ以降、なるべく弱みが強みになる方法は無いか、という事を考えるようにしています。
実例
リモートワーク
弊社では、創業直後からリモートワークを行っています。色々な理由がありますが、元々はやむを得ず始めたという方が正しいかと思います。
例えば、
- オフィスを借りる金が無い
- 子供が小さいので、家である程度面倒見ないといけない
みたいなものです。
お金貯めてオフィスを借りよう、とか、ベビーシッターを雇おう、と考えることも出来ましたが、そうせずに、
「リモートワークでの開発を突き詰めよう」
と考えることにして、今のような形になりました。
パートタイム中心
弊社みたいな零細企業でフルタイムで働きたいという人は、控えめに言ってもあまり多くなく、フリーランスの方が週に数日だけとか、会社員の方が副業で夜と土日だけ手伝ってくれたりとか、そういう形が多いです。
慣れていない人にとっては、パートタイム中心の開発は以下のような点でちょっと難しく感じる面もあります。
- 1人が1日に進められる業務量が少ない
- 昼間の本業が忙しくなると、手伝ってくれなくなる
ここで普通に考えると、「どうやったらフルタイムの人を採用出来るか」となるのですが、弊社ではそうではなく
- 副業であれば零細企業でも働いてくれる人が沢山いる
- 世間的に副業を認める会社が増えている
- 仕事の波があっても調節がしやすい
と言うように、メリットを活かす方向で考えています。
web サイトがダサい
私が言って良いのかという気もしますが、弊社の web サイトは見栄えが良くありません。理由としては、
- 当時、優秀なデザイナーがいなかった
- ホームページのデザインリニューアルにお金をかけられなかった
というものです。
通常であれば「利益をもっと上げて、見やすいサイトを作って、web からの問合せを増やそう」などと考えますが、弊社では以下のように考えました。
- 阿部寛のホームページみたいに、ダサさを売りにしよう
- このダサさであれば、社長も含めて自社のサイトを SNS とかにシェアして広めようなんて思う人はいないので、本当に弊社に興味がある方しか見つけられないし、冷やかしの問合せが減って効率が良い
はい。お気づきの方もいるかと思いますが、半分後付けの理由です。
まとめ
弊社のような零細企業は、普通の考え方で仕事をしてもすぐ潰れてしまいます。足りないことがあっても、「逆に考えると何かメリットは無いか?」と常に考えると意外に道が開けるものです。
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