システム開発途中や保守運用中の開発会社の変更を余儀なくされることがあります。時間とコストがかかるにもかかわらず、開発会社を変更せざるを得ない場合、どのような開発会社を選ぶ必要があるのでしょうか。弊社では多くの引継ぎやリプレイス案件を請け負っていますが、この記事では、士業を提供する会社様の事例をもとに、開発会社変更の際に考慮すべきポイントを詳しく解説します。
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AccounTechグループ様の場合
今回は、美容師向けの確定申告支援サービスを提供するAccounTechグループ様の事例を元に解説していきます。元々は別会社に開発をお願いしていたとのことですが、作業が遅れていた上に、開発途中で致命的なミスが発生し、さらには当該開発会社が閉業する事態となり開発はストップ。早急に開発を引き継いでくれる新たな会社を探していたところ、弊社の別のクライアント様からの紹介を通じて、ご連絡いただきました。
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そもそも、何故、開発会社の変更やリプレイスが必要になるのか
料金が高すぎる
システム開発や保守にかかる費用が予想以上に高額であるため、開発会社の変更を希望されるという場合があります。特にIT業界では、多重下請け構造が原因で、実際に提供されるサービス以上にコストがかかってしまうことが少なくありません。そのため、費用の詳細をきちんと理解し、費用対効果をしっかりと考慮しながら、信頼できる開発パートナーを選ぶことが非常に重要です。
対応スピードが遅い
システムの保守運用中に開発会社の対応が遅れると、業務が滞り、ビジネスに悪影響を及ぼす可能性があります。見積もりの提出が遅かったり、日常の問い合わせに対するレスポンスが遅い場合、その開発会社が下請け企業に依存している可能性もあり、別の開発パートナーを見つける方が賢明な場合もあります。
システム開発を完了できない
開発プロジェクトの途中で、技術力不足によってプロジェクトが頓挫してしまうケースは決して珍しいことではありません。信頼できるだけの技術力があるかどうかをしっかりと見極めることがプロジェクト成功の鍵となります。また、自社の業界特性を理解し、専門的な要望にも柔軟に対応してくれる開発会社かどうかも重要です。士業を提供するAccounTechグループ様の場合、システム開発においても多くの法規制が関わりました。そのため、依頼したい開発案件と類似の案件を過去に経験しているか、開発会社の実績紹介ページなどから情報収集することをおすすめします。これにより、プロジェクトが途中で頓挫するリスクを最小限に抑え、自社ビジネスを更に加速させるための強固な基盤を築くことが可能になります。
開発会社選定の基準
専門知識と経験
前述の通り、開発プロジェクトを成功させるためには、開発スキルだけに限らず、特定の業界知識や専門知識を持ち合わせた開発会社を見つけることが重要です。AccounTech様グループの事例に鑑みても、士業特有のニーズに応えるシステム開発を成功させるためには、一般的な技術力や開発経験だけではなく、関連する法律や規制に柔軟に対応できるスキルが不可欠です。法律事務所であれば顧客の機密情報の取り扱いやデータ保護に関する法的要件、税理士事務所であれば税務に関する最新の規制に対応したシステム設計が求められます。そのため、その開発会社が過去にどういった分野・業界の案件を経験しているのか、事例や実績紹介ページを確認すると良いでしょう。
また、一般的に、一部の大手IT企業を除く開発会社では、専門知識や経験を有する分野や業界が限られています。そのため、未経験の業界であったとしても顧客視点を持って、積極的な提案を行ってくれるかどうか、各メンバーの経験を確認したり、実際に開発会社と直接話をしたりして、見極める必要があります。
組織的な対応力
フリーランスや小規模なチームは、コストや柔軟性の面で魅力的に見えることがありますが、士業を提供する企業にとっては、リスクが伴う選択です。例えば、技術的な問題が発生した際に、プロジェクトが停滞する可能性が高くなります。士業の業務は厳密な期限や法的な責任を伴うため、こうしたリスクが業務に与える影響は非常に大きいです。
そのため、組織的に対応できる開発会社を選ぶことが重要です。こうした開発会社は、プロジェクトをチームで管理し、担当者に問題が生じても他のメンバーが対応を引き継ぐ体制が整っています。これにより、連絡が途絶えるリスクや技術的な問題にも迅速かつ適切に対応できるため、安心してプロジェクトを進めることができます。
コストパフォーマンス
費用が適正で、かつ透明性のある見積もりを提示してくれる開発会社を選ぶことは非常に重要な要素です。見積もりの明確さが、プロジェクト全体のコスト管理を可能にし、予期しない費用の増加を防ぐことができます。特に、IT業界では下請け構造が複雑になりがちで、この結果としてコストが不必要に膨れ上がることがあります。そのため、依頼を検討する開発会社が、実際に開発を自社で行っているかどうかを確認することが重要です。自社開発を行っている会社であれば、プロジェクトの進行状況やコストの内訳を直接管理できるため、不透明な中間マージンの発生を抑えられます。これにより、適切なコストで高品質なシステム開発を実現することが可能です。
弊社の調査の結果、AcountTech様のプロジェクトでも開発途中の機能があったり、多数のバグが存在したりしていましたが、弊社の優秀な開発メンバーにより、 不具合修正、新規機能の開発(設計・開発・テスト)、インフラ・運用の改善を行いました。
弊社が実施したシステム開発・改修のリプレイスに関する実態調査はこちら。
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まとめ
開発会社を変更し、プロジェクトを成功させるためには、費用、対応スピード、信頼性など、多くの要素を考慮する必要があります。また、士業に特化した専門知識にも組織的に柔軟に対応できる開発会社を選ぶことで、開発プロジェクトの安定性と効率性を確保できます。
もばらぶではAccounTechグループ様をはじめ、引継ぎ案件を多数経験しており、特定の業界知識も有しております。また、未経験の業界であっても、弊社の優秀なメンバーが業界特性をすばやく理解・キャッチアップし、積極的な提案を行うことを強みとしております。
もし現在の開発会社に問題があると感じた場合は、まずは状況を冷静に分析し、適切な対応策を検討しましょう。そして、次に依頼する開発会社(引き継ぎ、リプレイス先)の選定においては、この記事で紹介したポイントを参考にして、失敗しない選択をしてください。
開発会社の変更をご検討の会社様はお気軽にご連絡ください。
お問い合わせ – もばらぶん (mobalab.net)
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