以前、こんな記事を書きました。
中小企業向けクレカの問題点
ここで紹介しているNTTファイナンスBizカード レギュラーには概ね満足していたのですが、最近社員が増えてきた事により、以下の2点が問題となってきました。
- 追加カードは10枚までしか発行できない
- 追加カードの発行・解約は代表者しか出来ない
前者は特に解説不要かと思いますので、後者について少し書きます。
もばらぶはお陰様で社員数も順調に増加しているものの、所謂管理職・マネージャーと呼ばれる職務の人は代表の私一人なので、私自身が企業の成長に対するボトルネックとなりがちです。そのため、私しか出来ない作業を作らない・減らすというのが、当社の大きな課題となっています。
さて、NTTファイナンスBizカード レギュラーに関連する業務ですが、追加カードの発行はウェブサイト上で行えますが、ウェブサイトのアカウントはメインカード保有者=法人代表者にしか発行されないため、私が作業するしかありません(※)。また、解約については紙で提出する必要があり、法人代表印が必要です。
※: アカウント情報を経理のメンバーに教えて、その人に作業を代行してもらう事も出来そうですが、規約上 OK かは分かりません。
これはNTTファイナンスBizカード レギュラーに限った話ではなく、中小企業が申請できる法人カードは(調べたもの)全て同じでした。それでは法人代表者の業務が増えてしまうため、企業の成長にとって大きなマイナスです。
paild のメリット・デメリット
そうした問題点があったので、色々調査の上 paild を導入する事にしました。
paild(ペイルド)|法人カードのクラウド発行・管理サービス
メリットについてはネットで検索すると色々なページがでてくるので、基本的にはそうしたものを参照してもらえればと思いますが、特筆すべき点をいくつか以下に記載します。
メリット: 代表者以外にもカード発行の手続きが行える
昨今の FinTech サービスと同様、ユーザーを複数作って、それぞれ個別に権限を付与する事が出来ます。カード発行できる権限を自分以外にも経理担当者などに割り当てておく事により、代表者が関与する事無くカードの発行が出来ます。
代表者が様々な業務のボトルネックとなりがちな中小企業にはありがたい機能です。そして、この機能が paild 導入を決めた一番の理由です。
メリット: カード発行枚数に制限無し
もばらぶでは、福利厚生のオンライン英会話、オンラインランチミーティング、書籍購入を気軽に使ってもらうために、社員(パート社員含む)全員にカードを発行したいと思っていました。ただ、中小企業向けカードの大半は追加カードの枚数制限があって困っていたのですが、paild には制限がありません。これが paild 導入を決めた二つ目の理由です。
(創業期の会社等にとっての)メリット: 審査が無い
この項は当社には当てはまりませんが、創業期の会社だとクレジットカードの審査に通らなかったり、限度額が低かったりという事がよくあります。paild は事前に入金した額の範囲で使用が可能なプリペイド型のカードのため、一般的なクレジットカードのような審査がありません。従って、創業直後の会社でも利用可能です。
なお、当社は創業後10年経過していますし財務状況も良好のため、今となってはクレジットカードの審査に落ちる事は多分無いと思いますが、創業直後は個人のクレジットカードで立て替え払いをしていました。
デメリット: ポイントが付かないなど、よくある特典が一切無い
paild にはほとんどデメリットは無いと思うのですが、他のクレジットカードと比べて劣っているところをあえて挙げるとしたら、以下のような特典が一切無い事です。
- カード利用額に応じてポイント・マイルなどが付与される、あるいはキャッシュバックされる
- 旅行保険などの保険
- 空港ラウンジの利用権
ポイントに関しては、利用額の多い人(代表等)、金額の大きい支出(サーバー費用等)のみ、ポイントの付くカードを使えば良いだけですし、その他のメリットは個人で好きなカードを使ってくださいっていう話かと思います。
まとめ
キャッシュレス社会の現代、クレジットカードが無いと法人の業務も回りません。代表者のみの一人法人や社員数人程度であれば、個人で使うクレジットカードとほぼ同じような基準でカードを選べば良いと思いますが、社員が10人を超えてくると(大企業向けで無い)法人カードでは色々と不都合が出てきます。
paild は、そうした法人カードの課題を解決したプリペイド型のカード(カードブランドは VISA)で、通常のクレジットカードと全く同じように使えます。ある程度社員数が増えてきた中小企業、あるいは創業直後の会社に特にお勧めできます。
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