先日の記事で少し触れましたが、最近クラウドソーシングを使用しています。きっかけですが、知り合いがクラウドソーシングを活用していて、その人にノウハウとかを少し教えてもらったので、自分でも試しに使ってみようと思いました。

実は、最近ウェブサイトを少しだけリニューアルしたのですが、そちらのデザインもクラウドソーシングのサイト経由でデザイナーさんにお願いしました。

以下、メリット・デメリット、使う際のポイントなどについて書いてみます。なお、私が使っているのはクラウドワークスですが、ランサーズやその他でも大きく異なる事はないはずです。

発注側のメリット

価格、スキル等で、候補者をじっくり吟味出来る

Web制作やシステム開発を依頼する場合、(今の所)案件の数に比べて作業者の数の方が圧倒的に多く、需要<供給という状況です。従って、色んな候補者の方からじっくり選ぶ事が出来ますし、需給の関係上、価格面でもメリットがあります。

管理機能が充実している

作業依頼は、時給、プロジェクト一括、コンペという形式で依頼する事ができますが、例えば時給制の場合、作業者はPC上でクラウドワークス専用のタイムカードソフトを立ち上げて作業を行い、そのタイムカードソフトが以下のような情報を取得してサーバーに送信します。

  • 作業画面のキャプチャ
  • その時間帯で何回キーボードを打ったか
  • その時間帯で何回マウスをクリックしたか

私自身はあまり事細かにはチェックしませんが、そうした機能がある事により、作業者は集中して作業をしてくれるように思います。

あと、依頼者・作業者間で、秘密保持契約を結ぶ機能もあり、これも重宝しています。中小企業や個人の場合、こうした契約書のテンプレートを探したりチェックしたりするのは結構面倒ですが、クラウドワークスの場合、デフォルトの秘密保持契約フォーマットが有り、特記事項が無い限りはそれをそのまま使えばいいので楽です。

受注側(作業者)のメリット

自宅で作業ができる

クラウドソーシングの場合、自宅作業のものが大半なので、昼間は普通の仕事を持っている方が夜に作業をする、というのが結構多いみたいです(会社に無断の方が殆どでしょうが)。

また、フリーのエンジニアでもお客様の所に常駐している半分派遣社員みたいな方も多いですが、そうした人達も収入源の多様化という目的のために夜に自宅作業をするケースは多いようです。

私自身、客先常駐の「フリー」エンジニアとして仕事をしていた時期もありますので、そうした自宅でできる仕事が貴重であるというのはよく分かります。

スキルアップの可能性もある

クラウドソーシングに出されている仕事では、納期がギリギリのものというのはそれほど多くない印象です。発注側のリスクが大きいためだと思われます。

作業者にとっては、あまり経験した事が無く納期がそれ程厳しくない仕事があれば、安めの金額で受注してスキルアップを図るという選択肢もあり得ると思います。

実際、私がWebサイト作成を発注した際には、金額は安い代わりに納期・クォリティに関してはそれほど厳しいものを求めませんでした。実際にお願いした方はそれなりに経験のある方でしたが、もう少し経験の少ない人が応募してきても、採用した可能性もあります。

デメリット

手数料

当たり前ですが、手数料がかかります(クラウドワークスの場合こちら)。その手数料が上述のメリットに見合うものかどうかは状況によって異なると思います。

発注者側にとっては、一般的に、同じ人に継続して作業を依頼するような仕事の場合、クラウドソーシングを利用するよりは別のルートで取引相手を見つけた方が良いと思います。

受注者側にとっては、クラウドワークス経由での仕事をメインに考えるよりは、空いた時間を埋めるという使い方が一番いいと思います。

評価の煩わしさ

プロジェクト完了後、相手を評価する事が出来るのですが、ヤフオクなどと同様の面倒くささがあります。評価するのが面倒という意味ではなく、相手が期待を下回る成果しか出さなかったとして、その人に低評価をつけてしまうと、報復で自分に対しても低評価を付けられるという事が発生します。評価制度の宿命なのかもしれませんが。

最後に

今の所、クラウドソーシングは便利に使わせてもらってます。本当は活用のポイントなどもまとめて書こうと思ったのですが、長くなったのでそれは別のエントリーとして書こうと思います。